バロックとは

芸術用語

概要

バロックとは16~17世紀にイタリアの各所で発生した芸術様式です。

ルネサンスの後に台頭したバロック主義は、時代背景を含めて建築/芸術/文学など、多くの分野で流行しました。

背景と成立

バロック様式が誕生したころのヨーロッパでは、絶対王政と宗教改革による混沌とした社会が形成されていました。

人々はその鬱憤をぶつけるようにあらゆる分野で完成を爆発させます。

 

なお、カトリックはバロックを容認促進したのに対し、プロテスタントは強くこれを拒みました

多くの民衆の感性に直接響くようなバロック芸術は、改革を阻止せんとする教会の良いツールとなります。また、客人受けを狙った貴族たちもまたこぞってこれらの芸術品を収集するようになります。

このようにしてバロック様式は熱狂する人々とともに時代の中心に進みます。

 

絵画の分野であれば、バロック様式の草分けとなったのはカラッチでしょう。

古典主義と競いながら磨かれたその技術は、さらに洗練され、のちのロココへとつながります。

作品例

バロックの特長は何といってもその大胆さです。

-カラッチ作『聖母戴冠』を鑑賞する-

構図はメインを中心に据えた円形もしくは楕円形。

色彩やモデルは激動の社会を表すように動きに富み、また苛烈です。

 

ヨーロッパにおこしの際はバロック芸術から当時の人々の熱狂を感じてください。

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