ロココとは
芸術用語
概要
ロココとは18世紀ごろにヨーロッパで流行したバロックに続く芸術様式です。人々の情熱を表現したバロック様式は、
その特徴を生かしつつもより繊細なロココへと変貌しました。
成立と背景
バロック芸術は非常にダイナミックで先鋭的な印象を与えるイメージであるのに対し、ロココは神秘的な色彩の中に柔らかさを感じさせます。
ヴェストファーレン条約締結により宗教戦争が終焉を迎えたころ、ヨーロッパでは王の権威の届かない“公共性”が生まれ始めました。
その一例に“サロン(定期的芸術展覧会)”があります。この試みは絵画を始めとした芸術を広く世に伝えることに貢献しました。
特にポンパドール夫人の開いたサロンは多くの名士たちが芸術を橋として社交をする場となりました。
こちらの夫人は非常に有力なパトロンであり、ロココ様式の確立に大きく貢献した人物と言えるでしょう。
同時にこの”公共性”は絶対王政を打倒する革命へとつながります。
作品例
-ブーシェ作『ディアナを装うユピテルとカリスト』を鑑賞する-
ロココ調芸術は柔らかさの中に慈愛と深みを感じさせますね。
人々はこれらの絵の中に安らぎを求めたのでしょう。
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